赤ちゃん休憩室
何は無くともWi-Fiを探していた。
設定→Wi-Fi
無意識下で操作ができる。
Wi-Fiの気配すら感じられるようになった。
好きな男性のタイプはポケットWi-Fiを持ち歩いている人だ。
事実、結婚相手はポケットWi-Fiを持ち歩いていた。
しかし、子供を産んだ今、探しものが増えた。
今はWi-Fiを無意識下で探しながら、
意識では常に赤ちゃん休憩室を探している。
いつ如何なる場所に行こうとも、
赤ちゃん休憩室の存在を探している。
なんなら目的地に着く前からWi-Fiを使って赤ちゃん休憩室を探している。
向かいのホーム 路地裏の窓
こんなところにいるはずもないのに
さながら
one more time one more chance
ちなみに、赤ちゃん休憩室とは、
オムツ替えの台と授乳室が基本装備されている場所だ。
オプションで、ミルク用のお湯、オムツ用ゴミ箱、オムツ替え用シート、離乳食販売機、オムツ販売機、ベビースケール(赤ちゃん用の体重計)、さらには保健師さんがいる赤ちゃん休憩室もある。俗にいう赤ちゃん休憩suite roomだ。
赤ちゃん休憩室が私は大好きだ。
赤ちゃん休憩室があるのと無いのとでは、
精神的な安心感が23倍違うからだ。
赤ちゃん休憩室がない場所にご飯を食べに行った時、授乳時間を9回確認し、オムツの様子を14回確認した。
赤ちゃん休憩室がある場所にご飯を食べに行った時は、1回しか確認していない。
つまり23倍安心して過ごせたのだ。
さらに、幸運にも赤ちゃん休憩suite roomに出くわした時は、保健師さんの手が空いていれば必ずまとわりつくことにしている。
体重の増えが気になるやら、まだ腰が座ってないけど大丈夫か?やら、離乳食の食いつきが悪いなどなど。
ただただ『大丈夫ですよ。』と保健師さんのお墨付きが欲しいがために聞き倒す。
どんなイレギュラーな事態が起きようとも、まずは赤ちゃん休憩室に逃げ込めばいい。
八百万の神が宿りし場所といっても過言ではない。本気で宿ってる可能性は大いにある。
いつか娘が大きくなったら、お世話になった赤ちゃん休憩室へのお礼参りに娘と行くのが夢だ。
つい1年前までは存在すら知らなかったのに。
今や赤ちゃん休憩室を探しまくっている。
これに付随して好きな男性のタイプもおのずと変わってきた。
ポケットWi-Fi持ち歩く系男子ではない。