睡眠カフェに行きたい話
銀座に睡眠カフェが期間限定で出来るよって友達から連絡があった。
500円で、高級ベットで3時間お昼寝できるシステム。
200円で椅子でお昼寝のコースもあるらしい。
どちらもなんかいい感じのコーヒー付き。
行きたい。行きたすぎる。
どうして行かないの。why not?
3時間寝てコーヒーでお目覚め。
魅力しかない。
このフレーズのどこにも不快な部分がない。
3時間じゃ少ないのではないかというご意見もおありだろう。
だが、これはお昼寝の話だ。
3時間以上寝たらそれはもう本気寝の部類に入る。カプセルホテルの管轄だ。
では、3時間は長いのでは?というご意見も当然出てくると思う。
しかし、お昼寝ソムリエの私から言わせていただくと、3時間全てを睡眠に当てるんじゃないよ。という具合だ。
ゴロゴロしながらスマホをいじって寝入るまでに1時間ほど。そして1時間半ぐっすり寝る。
残りの30分は、起きてんだか起きてないんだかわかんない状態、つまりゴロゴロをする。そしてむくりと起き上がり、あつあつのコーヒーを飲んで目を覚ますのだ。
完璧。どこにも不快感がない。これぞ大人のお昼寝。360度隙のない完璧なお昼寝スタイル。まさに鉄壁。
あのメッシでもどこにも攻め込めるはずがない。すぐに降参してベッドに飛び込むことだろう。
こんな魅力しかない情報を教えてくれた友人に感謝の意を伝え、早速パソコンの前に座り睡眠カフェについて調べようとした。
が、娘がパソコンをれろれろしている。
パソコンをれろれろするのはデフォルト。
彼女の日々の儀式だ。いつものように微笑みながら引き剥がした。
しかし、その瞬間鉄壁が崩れ去ったのを感じた。
私には愛する娘、8ヶ月の乳飲み子がいる。
果たして3時間も離れ離れになり、私は熟睡できるのだろうか。
意気揚々と睡眠カフェに入店し、初めの1時間スマホを見ながらゴロゴロしているうちに、うっかりカメラロールを開いてしまい、うっかりお気に入りの娘の動画を再生してしまった場合、一刻も早く家に帰りたくなるのではなかろうか。
そもそもホーム画面が鬼盛れの娘の画像だ。
スマホをいじった瞬間に家に帰りたくなること必至。
家に帰りたい気持ちを押し殺してあと2時間もベッドに横たわるのは苦行の域に達する。
3時間も離れられないなんて、なんだか自分がすごくお母さんになった気分だ。
カントリーマァムだ。
今すぐカントリーマァムをトースターでチンしたい。
これも睡眠カフェのおかげ。
母性確認料として500円お支払いしたい。
でも
実際に行ったら秒で寝れる自信ある。
ごめんよ娘。夢で会いましょう。