足を崩して読む育児日記

0歳の娘がいます。正座で読むと痺れる育児日記です。

全日本 産休謳歌選手権優勝者による産休のススメ

去年の12月に娘を産んだんですけど、その前は私も妊婦生活してました。

 

臨月に入ると、体が日に日に球体に近づき、食べると太るという生命の神秘に感動する毎日。

そして、今か今かと娘の誕生を待ちわびる幸せな毎日。

 

そう、それは産休。

楽しみに楽しみに楽しみにしていた産休。

 

お仕事最終日の帰路は、引くほどテンションが上がり、16キロ増えた限りなく球体に近い体型でありながら、電車の中で2ミリ浮いた状態で優先席の上に浮遊させていただいていた。


その節は席を譲っていただき、誠にありがとうございました。

 

私の産休ライフ。
バラ色の産休ライフ。ついに掴み取った産休ライフ。

 

まず何がいいって、いつでも自由にトイレに行ける。

 

妊娠後期になると、本気で頻尿になる。
本気で頻尿。本気のやつね。


20代の男性が、「俺…お前のこと本気だから。」で使う本気とはわけが違う。

本気度で言ったら雲泥の差だ。
本気だったためしがないもん。知ってるもん。こっちは本気で頻尿なんだ。バカにしないでいただきたい。

 

 

通勤は試練の時だった。
朝、家を出る直前にトイレに行き、弾丸のごとく職場を目指す。邪念を振り払い、まっすぐ前だけを見据え、職場を目指す。

わたしの尿意リミッターがはずれるのが先か、職場のトイレに辿り着くのが先か。

 

東京駅周辺のトイレは全て頭に入っていると言っても過言ではない。

再開発の進む大手町・丸の内の、刻々と変わるトイレ事情に遅れを取らぬよう、トイレ情報のアップデートにいそしむ毎日。懐かしい思い出だ。
おすすめのトイレは、新丸ビルとKITTEのトイレだよ☆圧倒的な綺麗さだよ☆

 

そんな、トイレに支配された毎日だった。

 

それが、産休ライフに入るとどうだろう。


家にいれば5歩でトイレに行ける。

電車だって怖くない。トイレに行きたいと思えば、途中下車だって自由自在。

それが産休ライフだ。


ただ、映画は要注意だ。


闇金ウシジマくんを見に言った時、最後の方はトイレの事で頭がいっぱいだった。

山田孝之さんの顔を大画面で見ながら、この映画が終わったらどういう経路でトイレに駆け込むかをずっと考えていた。


あと、臨月でウシジマくんを見に行くと割と目立つ。

 

 

もちろん、トイレが自由なだけが産休ライフではない。

 

睡魔とも素直に向き合える。

 

見つめ合うと素直にお喋りできない。
そんな存在だった睡魔に素直になれる。

 

睡魔に対して素直な気持ちで向き合ってみると、 確実に、 起きた瞬間からもう眠い。
むしろ何故起きたのか?


それはトイレに行きたいからだ。

 

しかし、産休は決してトイレと睡眠の為のお休みではない。

 

働く妊婦さんとお腹の赤ちゃんの健康を思って、頭のいい人が作ってくれた制度だ。


頭も良くて心も優しい。いったい誰なんだ。

出来ることなら、一度でいいのでその方に娘を抱っこしてほしい。

その方の銅像を作ることがあれば、いくらか寄付したい。

 

 

そんな素晴らしき産休だが、もしこれから第一子出産に向けて、産休に入るよって方に、僭越ながらアドバイスさせていただきたい。

 

 

『何をして過ごすか。』

 


これは産休ライフを手に入れた人の共通の悩みだと思う。

 


きっと「産休・過ごし方」で検索される回数は「会社・仮病・ばれない」で検索される回数には到底及ばないが、「くるぶし・大きすぎ?」で検索される回数をはるかに上回るはずだ。

 

 

私のオススメの過ごし方は、

 

 

「やりたいこと「だけ」をやるべし」

 

 

これだ。

 

 

食べたいものを食べたいだけ食べ(お医者さんと相談してね♡)、寝たければねる。散歩したければ散歩をし、テレビを見たければ観る。

闇金ウシジマくんを全巻揃えたって構わない。

 

こんな怠惰な生活をして申し訳ない。なんて思わずに、思いっきりやりたいことにのみ注力する。これがオススメだ。

 

どんなに怠惰な生活をしようとも、そんな事で産休の生みの親は怒らないはずだ。

なんせ頭が良くて心が優しいからね。心に余裕がある人は人の安らぎを妬んだりしない。

 

 

ちなみに私は、ベッドとトイレを往復し、「産休・過ごし方」を検索しまくって過ごした。

ベッドの中で、「全日本 産休謳歌選手権」を開催した。

 

もちろん私が優勝者だ。

産休の過ごし方を調べる事で産休を消化した。我ながら立派すぎる。

 

 


この記事が産休中の誰かの暇つぶしになることを願って。

 

 

 

Thank you.